一部講演者のお名前、所属を掲載していないものもありますが、参加者の方に配布する講演概要集には掲載される予定です。
**所属:**早稲田大学先進理工学部
発表の要旨:
一般相対性理論がその存在を予言するブラックホールは、巨視的な存在でありながら数個のパラメーターだけで特徴を記述できてしまう熱力学的な存在でもある。実際ブラックホールがもつ諸性質と熱力学の諸法則との間には、単なる形式的類似性を超えた深い知見が眠っていることが明らかになりつつあり、熱的な視点に基づいてブラックホールを理解することは、未だ充分に解明されていない重力と量子の統一化をめぐる重要な鍵になるかもしれないとも目されている。本講演では、ブラックホールの熱力学をめぐる基本的な内容を、B1や物理学を専攻していない方にもお楽しみ頂けるよう、できるだけ明瞭にお伝えする。
**講演者:**中村佳祐 **所属:**高知大理工 情報科学科
発表の要旨:
皆様は神話に対しどのようなイメージをお持ちでしょうか。今回の発表では、世界に点在する神話を分類化という目線で見ていき、それらが持つ機能や類似性など話していきたいと思います。特に、様々な物事の起源を伝える起源神話に関する話を多くする予定です。火の起源や食物の起源、死の起源などあらゆるものの起源が神話では語られていて、世界各地に類似した話が存在します。そこではどんなことが残されているのか、そして何故世界各地に類似した神話が存在しているのかについて、いくつかの説に基づいて話します。聴講していただく皆様に伝わりやすいよう仕上げていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
**講演者:**ろりピエロ **所属:**高知大理工
発表の要旨:
こんな面白い物質があるんだ!と興味をもってもらうための発表になっている。初学者や物理学に親しみのない人にも理解してもらうために、定量的な発表ではなく定性的な発表になることを心掛けた。発表では、まず初めに超伝導を理論的に理解するのに欠かせない量子統計(ボース統計フェルミ統計)の紹介をする。次に超伝導物質と他の超伝導ではない物質がどのように違うかを知ってもらうために、超伝導物質がもつ特有の面白い性質を紹介する。最後にこの超伝導を理論的に理解してもらうために、超伝導を微視的に解明したBCS理論を紹介する。僕の発表を聞いて、超伝導面白い!物性物理学面白い!と思う人が少しでも増えて頂けたら幸いです。
**講演者:**めいあんこゝろ **所属:**慶應義塾大学
発表の要旨:
本講演で紹介するWedderburnの(小)定理とは、有限な斜体(可除環、division algebra)は体であるということを主張している定理です。基本的な概念の定義や、使用する命題は提示しますが、話の方向性がわかりづらくならないように、本題の定理に使用する線型代数の命題と群論の命題などは証明を省略します。前提知識はなるべく仮定しないようにしたかったのですが、最低限有限次元の線型空間が係数体のn個の直和(直積)と同型であることと、群の共役類分割周辺(各共役類の濃度など)の話は知っておいて欲しいです。イデアルや核など、環論の初歩についての知識や、初歩的な体論の知識もあった方がいいですが、無くても理解はできると思います。Galois理論の知識は不要です。高級な定理も使用しません。
**講演者:**福原 啓人 **所属:**高知大理工